石川県 松枯れから美しい海岸林を守る
このプログラムの一環として、2011年2月20日(日)に石川県能美市根上翠が丘運動公園海岸林において松くい虫被害対策研修会が開催されました。
能美市には、旧町名である根上町の由来にもなった、「根上の松」と呼ばれる松の根が地上に露出しためずらしい松が観光名所となっています。
古くは義経記にも登場する歴史ある松ですが約6キロにわたる海岸沿いで2004(平成16)年から松くい虫被害が目立ち始め、根上山周辺は松枯れが激しく、現状のままでは松林がなくなってしまうと思われるほどの激害地で、少なくともこれまでに約4千本が伐採されています。
昨年度から地元の方々が「いしかわ能美の松原サポートクラブ」を設立し、植樹などの松林整備活動を実施しています。
研修会当日は天候にも恵まれ、「いしかわ能美の松原サポートクラブ」メンバーのほか、松林保全や植樹に取り組む団体、次世代を担う児童、学童を含む地元住民ら約70人が参加し、石川県職員、能美市職員の方も数名も加わり官民一体となって、自分たちの松林を守ろうという意気込みが感じられました。
ファイザー社員が講師となって室内での松の大切さや松枯れの仕組みについて学習や実際に病気の原因となるセンチュウの観察を行い、また屋外実習では実際に松枯れ予防剤を樹幹注入していただきました。
今後も松枯れから松を予防し、地域社会を応援するために、そして日本の風景から大切な松がなくならないように、活動を続けていきます。